研修概要

フレームや架台の製作における全工程を網羅した、全8回・各4時間の実践研修コースです。材料の選定から最終検査まで、製作に必要な知識と技術を体系的に学ぶことができます。製作図面の読み方、材料の取り扱い、溶接技術、品質管理など、現場で即戦力となるスキルの習得を目指し、各回の研修では理論学習と実技演習を組み合わせて確実な技術の定着を図ります。講師は有限会社川勝鉄工所の石川克也氏が務めます。

  • 研修の目的:フレーム・架台製作の全工程を理解し、品質の高い製品を効率的に製作できる技術者を育成する
  • 対象者:フレーム・架台製作に携わる作業者、監督者、品質管理担当者
  • 研修形式:講義(1時間)+実技演習(3時間)の計4時間 × 全8回
  • 修了要件:全研修の80%以上の出席と最終課題の合格
フレーム・架台の製作ライン

カリキュラム(全8回)

第1講:図面理解と材料準備

製作図面の読み方と、図面から必要な材料の種類・サイズ・数量を正確に抽出する方法を学びます。発注手続きでは図面番号・プロジェクト名の記載や特殊材料の調達期間まで考慮し、入荷時には材料証明書(ミルシート)の確認、実寸法の測定、ロット番号によるトレーサビリティの確保までを実習します。

第2講:材料加工の基礎(歪み修正・バリ取り・ケガキ・穴あけ・切断)

材料の歪み確認と熱間矯正・機械的矯正による修正、バリ取り、ケガキ線の記入と第三者確認を学びます。穴あけではドリル刃の選定から機械設定、切削油の使い方、加工後の測定まで、切断ではプラズマ切断機・ガス切断機・帯鋸などの工具選定と切断面の精度確認までを演習します。

切断加工の実習

第3講:溶接の基礎と部品取付け

仮付け溶接による位置決め、水準器・直角定規を用いた位置・角度の確認、歪みを考慮した溶接順序の計画を学びます。アンダーカットやブローホールといった溶接欠陥の種類と検出方法、溶接時の安全対策・火災防止についても習得します。

溶接作業の実習

第4講:組立技術

組立手順書・図面の確認と部材の準備、基準となる部分からの組立開始と位置決め治具の活用、仮組みによる全体の形状・寸法確認と仮付け溶接による固定までを実習します。

第5講:本溶接

溶接計画に従って本溶接を実施し、熱影響による歪みを最小限に抑える技術を学びます。溶接部の清掃と欠陥検査、グラインダーによる仕上げなど、品質を確保するための各作業の重要性を理解します。

第6講:歪取り

溶接による歪みを正確に測定する方法、酸素バーナーを用いた熱間矯正の加熱温度・冷却管理、プレス機や治具を使った機械的矯正の力加減を学び、矯正後の再測定と作業記録の作成までを行います。

第7講:仕上げ加工

組立後にしかできない穴あけ・部品取付けや切込み作業を学びます。基準面・基準線からの正確な位置出し、周辺部品への保護対策、切断面の仕上げに加え、水準器・レーザー墨出し器による製品全体の最終歪み確認までを実習します。

組立後の穴あけ作業

第8講:品質検査と総合演習

スラグ・スパッタ除去や面取り・研磨などの最終仕上げ、検査治具・測定器を用いた寸法の総点検、外観検査と検査記録の作成を学びます。総合演習では、安全対策、設備管理、トレーサビリティ、品質管理まで、全工程を通じた品質保証の考え方を総括します。

学べること

製作図面の読み方から材料手配・入荷検査、加工・溶接・組立・歪取り・仕上げの各技術、寸法検査・品質確認まで、フレーム・架台製作の全工程を実技中心に習得できます。各工程での自主検査や第三者確認、作業記録によるトレーサビリティの確保など、品質保証の実務も全体を通して学びます。

寸法検査と図面の照合

おすすめの企業

フレーム・架台製作に携わる作業者や監督者、品質管理担当者を育成したい企業に適しています。溶接・製缶分野の技術伝承を進めたい企業や、製作工程の品質管理を標準化したい企業にもおすすめです。